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福島訪問③「知見をはぐくむ」

こんにちは!福島~西宮つながるプロジェクト担当、銭谷です。

福島訪問報告、第3回目は「知見をはぐくむ」。


『知見』という言葉を選んだ理由は、実際に自分で見たり聞いたりして身につける知見こそが風評に流されない軸を作ると考えたからです。

私は福島へ行く前に知識を得なければ!と思い、原発に関する本を読んでいました。ですが、初めて見るような難しい言葉が多く、浅く知れば知れほどよく分からない…と躓いていました。

恥ずかしいことに私自身、最近になって情報の取り方を意識しなければならないなと考えるようになりました。新聞はテレビよりも真実が書かれていて1番信頼できる情報媒体だと思い込んでいましたが、大学の授業で、新聞社によって考え方の傾向が違い、伝える角度もそれぞれだと知ったことがきっかけです。


全ての問題を目で見て確かめることは難しいけれど、時間をかけて知見を育てていきたいと思いこの表題に決めました。

さて、このブログを読んでくださっている皆さんは、福島を「知りたい」気持ちを持たれているのではないでしょうか。

その一方で、福島県と距離が離れていたり、これといって馴染みがあるわけではないからな…。そういった方も多いと思います。私も数カ月前まで何となく気になる存在として意識していながら、そのまま過ごしていました。

このブログが、そういった関心の芽を知見へ変えるきっかけになると嬉しいです。

下の写真の方は、マルシェで販売している野菜・果物を作ってくださっている二本松農園代表の齊藤登さんです。

震災前から農業をされていて、2012年に福島県の生産者と全国の消費者をつなげる「NPO法人 がんばろう福島、農業者等の会」を立ち上げられました。震災直後にwebでの販売窓口を開設し、生産者同士の情報提供にも尽力されています。


その齊藤さんは「顔の見える関係に風評被害なし」という考えの基、活動されています。

毎週車で東京まで行き、1日かけて直接販売。名古屋や大阪などに出向いて講師として伝える。これまで何百回も行われてきました。

齊藤さんは、震災から10年以上経った今でも支援という表現が使われていることに違和感があると教えてくださいました。

生産者と消費者はお互い恩恵を受けていて、それは福島の食べ物も同じ。一方的に支援をする意識は現状とズレていると気付かされました。

最後になりますが、プロジェクト名にあるように福島と西宮をつなぎ、顔の見える関係を広げていけるよう活動を続けていきたいと思います。

以上で今日のブログを終わります。読んでくださり、ありがとうございました。


次回は「ふるさととは何か」をテーマに、避難とコミュニティづくりを考えたいと思います。

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