福島訪問①「生きている土の香り」
こんにちは!福島~西宮つながるプロジェクト担当の銭谷です。
10月5日~8日に、福島県へ行ってきました。
私がこの4日間を通して福島で気づいたこと・感じたことを今日から1日1投稿という形で少しずつお伝えできればなと思います。
1回目のテーマは「生きている土の香り」です。
土は生き物じゃないよな?動かないし。と思われた方もいると思います 。
私の不器用な表現になりますが、この表題にしたのには大きく2つの理由があります。
1つ目は、土には微生物や多様な生き物が暮らし生きていると改めて感じたから。2つ目は、福島の土は農家さんの手によって長い時間とこだわりを持って育てられていると学んだからです。
今回私たちは、福島県二本松市にある「農家民宿 遊雲の里」さんにお世話になりました。農家としての菅野さんの暮らしを一部分ではありますが体感する事ができました。
1日目に到着してから間もなく、「はせがけ」という刈り取った稲を天日干しする作業を体験させていただきました。
そこで巨大なカマキリや元気なカエル、空いっぱいに飛び交うトンボに出会いました。
下の写真は実際にはせがけした部分を撮影したものです。
さらに、田んぼのすぐ傍にビオトープがありました。菅野さんが子どもたちの為に拓いていて、池のふちに沿って網をくぐらせるとヤゴや、ハマグリサイズのタニシがいました。
生き生きとした鮮やかな自然を感じました。
3日目には二本松市の東和地域にある「ゆうきの里東和」の地域資源循環センターに伺いました。これは80日かけて堆肥を作る施設です。地域で出た食品残渣(食品ロス)を集めて、農作物に使う栄養のある土を作ります。食品残渣の例としては、キャベツのスライス・玉ねぎ・そば殻・あめだま・(牛糞)などがあります。
土の中に玉ねぎが丸ごと1つ入っていて、「これも微生物が分解して80日後にはサラサラの土になる」と聞きとても驚きました。
土は木の年輪のようにどれくらい生きてきたかは見て分かりませんが、こうやって地域で出た食品残渣を土に返し、その土で育てられたものを地域で食べる。無駄のない命の循環を見ることができました。
歴史あるものを守ってきただけではなく、福島第一原子力発電事故による放射能汚染や食品残渣による地球温暖化など新しい課題に誠実に向き合ってきた証であると思いました。
福島県は、北海道・岩手県に次いで日本で3番目に大きな県です。福島県の中でも、大きく3つの地域に分けられます。会津地方・中通り・浜通りです(下の地図は大まかな線引きですみません💦)。それぞれ気候や文化が異なっていると教えて頂きました。今回私たちは、中通りと浜通りを訪れました。
次回は「浜通り」に焦点を当ててお話していきたいと思います。
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